だから女性は英語に強いんだ!
女性のほうが外国語学習に有利な5つのポイント


英語に興味を持っている、留学している、ワーキングホリデーで外国に行く人など、男女別に見てみると多いのはいずれも女性。

男性は理系、女性は文系と言われる考えが影響して、外国語に興味を持ったり、勉強しているのは女性のほうが多数だと思っていましたが、もしかしたら女性のほうが一般的に高い外国語学習能力があるのもその理由の1つかもしれません。

最近、男性よりも女性のほうが外国語学習により適した能力を身に付けているという、外国語学習と性差の研究を紹介した記事をいくつか読みました。

とても興味深い比較だと思ったので、女性のほうが外国語学習に有利だと言われている点を、5つにまとめて紹介します。

その1:聞き上手~高い理解力がある~

まず1つ目の理由は女性は聞き上手なことです。

女性は男性よりも注意深く話を聞く傾向にあるようで、話し手の言おうとしていることを話し方や表情などから正確に理解できる能力があるようです。

研究で解明されてきているように、大脳の一番前方の前頭極の左側、感情をコントロールする箇所が男性よりも密集していることや、横側頭回、リスニングに直接関係する聴覚情報を処理する箇所が男性よりも大きいことなどが理由のようです。

リスニングの理解力が高まれば学習スピードが高まるように、高い理解力は言語学習に有利な点の1つです。

その2:話すのが好き

女性がおしゃべり好きなのは世界共通のようです。

アメリカの科学者ルーアン・ブライズンディーン氏の著書「The Female Brain」によると、英語で会話する人たちは、女性は1日およそ20,000語話すのに対して男性は7,000語しか話さないと言う、約3倍の開きがあるようです。最近の調査によれば3倍の違いは無く、わずかに女性が話す量が多いくらいだと言う意見もあるそうですが。

なぜ、女性のほうがおしゃべりかはまだハッキリと科学的には解明されていないようですが、最近ではメリーランド・スクール・オブ・メディスン大学の研究によると女性の脳にはFOXP2という声を出すことに作用する遺伝子が30%多く含まれ、その影響で脳内が男性よりも声を発し易くしていることが原因かもしれないと発表しています。

そして、男性は伝統的なロールモデルからなるべく短く核心に迫った答えや会話をするように心がけるという、社会的な影響を受けているという2つの理由が挙げられます。

アウトプットは外国語学習の大切な要素。日ごろから積極的に話す姿勢のある女性には、大きなアドバンテージとなります。

その3:恥ずかしがらない

外国語を話す時に、女性のほうが間違えを恐れないで話すことが多いようです。間違えること自体を気にせず、間違え自体も楽しんでしまおうと言うポジティブな姿勢もあるようです。

対照的に男性は会話での間違えを恐れて口をつぐんでしまって、何も話さないことがあるという特徴が。

これも、男性は常に正しくあるべきで、女性は間違えても愛らしさが大切であるから問題無い、という古くから培われた文化の影響があるからかもしれません。

外国語を話す時に最も大切なのは間違えを恐れないことだと思います。細かな間違いを気にして話す回数が少なくなるのは、相手と理解しあうと言うコミュニケーションの本来の意味が損なわれてしまいます。

その点、間違いを恐れない傾向にある女性には、外国語学習に最も大切な武器があると言って過言ではないアドバンテージが。

その4:ネイティブと話す機会が多い

語学学習サイト「busuu」の発表によると、女性のほうが学習対象言語のネイティブスピーカーと話す機会が4倍にも上がるようです。

女性の語学学習者のほうが積極的にネイティブとの接点を持つようにしているようですね。

実際私の周りでもネイティブと会う機会は女性のほうが多いですし、日本人女性と外国人男性のカップルが多いのものこれに起因しているんではないでしょうか。

外国語学習ではとにかくアウトプットは欠かせません。例えるなら、テニスを上達したい時に、1人でトレーニングをするよりも、良いコーチに頻繁に指導を受けるほうが上達が早いのと同じこと。

ネイティブと話す頻度が高いのはとても大きなアドバンテージです。そして、その姿勢が女性に顕著にあることは特筆すべき点の1つだと思います。

その5:言語脳が発達している

その1で紹介したように女性は言語を処理する脳の部分が発達していて、男性よりも17%大きいようです。

脳梁というデータの受け渡しを行う脳の部位が男性よりも大きいことから、女性の脳はマルチタスクに強いようで、男性は脳の片側で言語処理を行うところ、女性は右脳と左脳の両方を容易に使って言語処理ができるようです。

そのデータの受け渡しの速度をインターネット回線で例えると、女性は光、男性はダイアルアップ並みのスピードの違いがあるようです。

他にも、アメリカのノースウェスタン大学の研究によると、女性は難解な言語を効率的に理解できるのに対して、男性は知覚的な補助が必要になる場合があるそうです。例えば、男性は反復してリスニングするのと併せて、イラストや文字として言葉を認識したほうが理解しやすいようです。

逆に、女性は直感的でクリエイティブ、言語理解のプロセスに優れているため、知覚を用いなくても早い理解・認識ができるようです。

じゃあ男性はどうすれば良いの?

ここまで女性がどれだけ外国語学習に優れているかを紹介しましたが、読んだ男性にすれば嫉妬してしまうようなことばかり。

自分の脳をすぐに活性化させて女性の言語処理能力に近づけるということはなかなか難しいですが、脳に関すること以外であれば努力できる点は多くあると思います。

対策1~聞き上手に対して~

その1の女性が聞き上手であること、理解力が高いことに対しては、本や音声、動画であれば何度も読む、聞く、観ることによって理解を深める。

会話中で意味があやふやであれば何度も確認してみる、というふうに積極的に取り組むようにしましょう。

対策2~話すのが好き~

その2の話す量、おしゃべりについては相手と自分の話す量を分析して、自分のスピーキングの割合が相手よりも少ないと感じた場合、意識的に話す量を増やしてみる。

対策3~恥ずかしがらない~

その3の男性のほうが間違えを恐れて話さないという点は、人によっては精神的、習慣的なことなのですぐにがらっと変えるのは難しいかもしれません。

それでも、間違えても恥ずかしくないように1対1で話す環境を増やすとか、間違えるのが当たり前なんだという心がまえを持って恐れずに話す、などを心がけると良いかもしれません。

対策4~ネイティブと話す機会が多い~

これは単純に、ネイティブと話す機会が少ないと感じたらその頻度を増やすようにすると良いと思います。

言語交換の相手を探す、meetupのイベントに参加する、国際交流イベントに参加するなど、会話の勉強ができる機会を増やして行くと良いでしょう。

まとめ

女性のほうが外国語学習に優れている5つのポイントを紹介しました。

総括すると、女性は言語脳が男性よりも発達していることから理解力が高く、会話好きで間違いを恐れず、ネイティブと話す頻度が高い、という男性からすると羨ましいアドバンテージの数々があるようです。

ただこれらはあくまで一般論で、全ての女性の外国語能力が優れていて、全ての男性が劣っているわけではありません。

女性の方には「そうか、それなら私は英語の勉強が上手く行くこと間違い無い」。そして男性には「なるほど、男性はこんなことが外国語学習の障害になっているのか。なら自分は意識的にここを改善してみよう」というようにポジティブに捉えてもらえれば嬉しいです。

女性の方でも、間違えたくないからあまり話さない、ネイティブとの接点が少ないという方はたくさんいると思います。

そんな場合は、今度からは怖がらないで話してみるようにしたり、ネイティブと話す機会を増やしてみるなど、少しでもこの記事からアイディアや改善点を得てもらえれば幸いです。

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